近年、よく聞く言葉が「若者の車離れ」である。
この「若者の車離れ」とはどういう意味なのか・・・
車の保有率が低下しているのか?
それとも
車自体の関心がなくなったのか?
答えは、、、
車の関心が無くなったのではなく保有しなくなっただけ。
なぜ車の保有率が下がったのか
国内の新車及び中古車の販売台数は、ほぼ横ばいといった状況が続いています。
この販売台数が横ばいになっている理由は、交通の発達により車の必要が無くなったこと。
さらに、車を使いたい時に利用できるカーシェアリングの普及が広まったことが原因だと言われています。
なかでも一番の原因が「維持費」の問題です。
車の維持費っていくらかかる?
車を保有するためには、いろいろなお金が必要になります。
車両を購入(ローン)してから、車検とガソリン、税金などの費用です。
詳細を説明すると・・・
・車両購入費用
・燃料代
・駐車場代
・自動車任意保険
・自動車税(1年に1回)
・車検費用
・重量税(車検ごと)
・自賠責保険(車検ごと)
・点検費用(法定点検年1回)
・その他
これを見ると車にはたくさんのお金が必要になることがわかります。
毎月かかる維持費
車両購入費用(ローン払いの場合)
車を購入するときに、ほとんどの人がローンをして保有することになるでしょう。
車両の本体価格によりますが、だいたい月に約2~5万円ほど支払うケースが多いみたいですね。
車のローンは、維持費の中で占める割合が高いので注意しましょう!
燃料代
走ったら走った分だけ消費するガソリン。
この燃料代を抑えたいのであれば低燃費の車を購入する必要がある。
低燃費の車とそうでない車は目に見えるほど違いが出ます。
駐車場代
ガレージなどを所有している場合は必要ないですが、
多くの人は賃借を契約します。
住んでいる地域で変動しますが、相場がだいたい約1~3万円です。
自動車任意保険(月払いの場合)
万が一の事故に備えての保険です。
若い世代が車を保有しない理由の一つに保険が関係しているかもしれません。
なぜなら、契約したての頃は等級が低く割引されずに保険料が高額になるからです。
さらに「年齢条件」と言って運転する年齢によっても保険料が高くなります。
年1回かかる維持費
自動車税
自動車税は4月1日時点での所有者に課せられる税金になっています。
税額は所有している車の排気量によって変動します。
自動車任意保険(年払いの場合)
先程、毎月かかる維持費で説明した保険の支払い方法を年払いにした場合です。
詳細は上記に書いております。
2,3年に1回かかる維持費
車検費用
新車を購入してから初回は3年後、その後2年ごとに車検を受けることが決められています。
自動車重量税と自賠責保険料を車検時にまとめて支払います。
さらにそこから検査代などが含まれる点検・整備費を支払います。
保有している車と車検を依頼する場所で金額は変わりますが約数万円~15万円ぐらいです。
自動車重量税
車両の重さなどに応じて課税される税金です。
重量の0.5トンごとに課税されます、3~6万円ぐらいですがエコカーの場合は減免措置があります。
自賠責保険
車を保有している人は強制で加入しなければならないのが自賠責保険です。
保険料や保険内容は法律で決まっています。
かかる費用は2.5~3.5万円ほどです。
その他
他にかかる費用は場合によりますが、整備・メンテナンス、修理にかかるお金です。
では、実際に販売台数が一番売れている「プリウス」で検証してみましょう。
プリウスの維持費は年間で約〇〇万円
○所有者の年齢:22歳
○ローンで購入し、月2万円を返済
○駐車場の契約あり
○自動車保険は初加入
※住んでいる地域などで金額は変動します。
・車両購入費用
ローンで購入し毎月2万円を返済する場合は年間で24万円
・燃料代
1年で5,000kmを走行したとするとガソリン代は年間で約3万円
・駐車場代
1ヶ月の契約料が1万5000円とすると年間で18万円
・自動車任意保険
年齢が若いため保険料が高額になってしまいます。
なので、保険料を安くするために「車両保険」を付けないで契約した場合は年間で約12万円
・自動車税(1年に1回)
プリウスの場合、排気量がグレードを問わず一律で1,800ccなので39,500円
・車検費用、重量税、自賠責保険
依頼する場所と車体の状態にもよりますが約10万円 / 3年
1年間で換算したいので約3万円 / 1年にしましょう。
・点検費用(法定点検年1回)
場合によるが約2万円
計算した結果・・・
となりました。
ちなみに1ヶ月に換算すると約55,000円になります。
若者世代にとって、この出費はとても辛いものになります。
なので毎月これぐらいのお金を使うのであれば
これよりも費用を抑えられるカーシェアリングを利用する傾向にあります。